どうも、山元タカトブです!
今回は、対人関係において重要な「上手な聞き役」についてのお話をします。
あなたが取引相手と談笑している時、あまり積極的に自分のことは話さず、相手に気持ちよくしゃべってもらうために「聞き役」に徹すると思います。
ビジネスの場において、相手の話を聞くということはとても重要であり、取引を上手くまとめられるかどうかに関わる重要な要素です。
そしてこれは何も仕事の場面に限らず、プライベートにおいても相手の好印象を得るという意味で同じく大切なことです。
あなたにとって「理想の聞き役」とはどんな人をイメージするでしょうか?
例えば、なぜかこの人には、
色々なことを話してしまう「話しやすさ」がある。
この人と話をしていると、
すごく聞いてもらっている感じがする「親しみやすさ」がある。
などが思い浮かぶと思います。
このように、「聞き役が上手い人」には言葉にできない魅力があります。
その他にも、
- 心地よく話せて自分を肯定することができる
- 誰も話せなかったつらい過去や悲しい思い出を打ち明けられる
- そばにいて話をするだけで心が癒され励まされる
など。
本当に素晴らしい聞き役ともなると、もはや
「プロカウンセラーレベルのヒーリング効果」
を発揮する人もいます。
そして逆に、あなたの職場に次のような人はいないでしょうか?
決して悪い人ではないし優秀だけど、話していて楽しくない人には
- 人望があり仕事もできるのになぜか出世しない
- イケメンで頭がいいのになぜかモテない
という特徴があります。
このような人たちは、何かしら「聞き手としての問題」を抱えている場合があるのです。
Contents
聞き役で出来る男になる方法
もうお分かりかもしれませんが、話し上手な人とそうでない人の差は
「聞く力の有無」
にあります。
「気持ちよく相手の話を聞くこと」は「上手く話をすること」と同じぐらい重要なスキルとなります。
聞き手としての力をつければ、人間関係が良くなり自然と仕事もうまくいくはずです。
大きく人の心を動かして応援してもらえるようになったり、問題解決や目標の達成にも役立ちます。
そこで今回は、「優秀な聞き役のポイントとテクニック」について紹介したいと思います。
それではどうぞ!
優秀な聞き役になるためのポイント
「聞き役が上手い人」、つまり「聞き上手」とも言いますが、もしあなたが聞き上手になりたいと思う場合、まず始めに知っておいてほしいポイントがあります。
これを知っているかどうかで、人とのコミュニケーションに大きな違いを生み出すことができます。
一つの参考としてぜひご活用ください。
聞き上手ってどんな人?
聞き上手とは、一般的に
「相手の話を真剣に聞く姿勢」と「相手の心を開くテクニック」
を持った人のことを指します。
聞き上手になる具体的方法としては、
「常に相手を肯定しながら寄り添い、お気持ちお察し、自分事かのように感情移入できる」
ことです。
そしてそうすることで、話し相手は「あなたに話しやすさを感じ、信頼し心を開いて持ちよくなんでも話せる」となり、下記のような効果を生み出します。
- 自分を肯定することができ、励まされるようになる
- 悩みや負の感情を整理することができる
- 今の自分に必要な解決策を見つけることができる
- 心が満たされて、癒しを得ることで元気になれる
- 手放すことができないネガティブ思考を解消できる
このとおり、良い聞き役となり関わる多くの人に心の安らぎを与える人になると、色々なメリットを得ることもできます。
優秀な聞き役になるメリットとは?
聞き上手になるメリットとして、まず相手からの信頼や好意を獲得することができ、素晴らしい人間関係を築くことができます。
そしてそれは、仕事面での充実にもつながっていきます。
さらに具体的にメリットを挙げますと、
- 高いサポート力が身につく
- 聞き上手になることで「話し上手」にもなれる
- 対人スキルが高まり大きな自信になる
- 人間関係に悩むことがなくなる
- 色々な人の意見を素直に取り入れることができる
- 色々な情報が集まり成長につなげることができる
などなど。
「真剣に聞く姿勢」と「相手の心を開く技術」を高めるほど、仕事においてはコーチングやコンサルティングスキルを磨くことにつながります。
聞き役に必要な心構え
さて、先ほども説明したとおり、優秀な聞き手は共通して「よく話を聞くための姿勢」を実践しています。
それは、
- 相手を肯定し寄り添う
- 相手のため話の内容によく聞く
- 気持ちを汲み取る感情移入する
という流れです。
「話を聞くテクニック」はもちろん重要です。
しかしその前に
「心から真剣に聞く姿勢」
があるからこそ、相手は利き手に感銘を受け、心を開いて会話することができるのです。
ということで、ここでは「良い聞き手になるための心構え」をご紹介いたします。
相手を大切にしてリスペクトする
聞き上手な人は、話し相手を意思を尊重し、縁を大切にして興味を抱きます。
それを感じた相手は、自分のことを肯定し尊重してくれる人に、信頼と価値を感じて何でも話してくれるようになります。
聞き役として「相手を肯定する具体的方法」としては、
- 大きく深呼吸してリラックスする
- 人には色々な考え方があることを理解しておく
- 話ができることの縁に感謝する
- 相手の思いや考え方に興味を持つ
- 話を聞くことで成長させてもらっていると意識する
など。
こうすることで、相手はあなたに親しみを感じ、とても話しやすくなります。
自らもポジティブになる
ちゃんと話を聞く姿勢を作る上で、ポジティブであることも重要となります。
話を真剣に聞くということは、その相手の思いや熱量を受け止める行為です。
ですから、良い聞き役としては、
心に余裕があり、相手に前向きな気持ちが伝わる
ようにしなければなりません。
例えば、
あなたが精神的に疲れている時に、「話をちゃんと聞けていない」ことで相手を怒らせてしまったことがありませんか?
これはとても当たり前のことで、自分の心に余裕がなければ、当然相手のエネルギーを受け止めることなんてできません。
さらには、あなたのネガティブな状況は話相手にもしっかり伝わってしまいます。
そうすると相手は心を閉ざしてしまい、結果としてうまく話を聞くことができなくなります。
聞き上手になることを阻害する要素としては、緊張・ストレス・忙しさなどが挙げられます。
もしあなたがこのような状況の場合は、相手に集中するために深呼吸などをして、気持ちを切り替えてから話を聞くようにしましょう。
共感と理解を示す
相手を尊重して自分の心も整えた後は、相手の話に共感と理解を示すことが重要となります。
相手が
「この人は私の考えを受け入れてくれる」
「この人は私を理解してくれる」
と思ってもらうためにするべき下記の行動があります。
①よく聞く
起きた出来事の内容、そのことに対する感情や思い、話し口調から感じる心の声、価値観や信念等をしっかりと聞き汲み取る。
②よく見る
話している相手の表情、姿勢や体動などをよく見て、相手がイメージしていることを正確に読み取り、一緒にイメージができるようにする。
③よく感じる
常に相手の立場に立ち、喜怒哀楽の精神状態を感じ取り、他人事ではなく自分事のように熱量を持って話を進める。
このように、相手に共感し理解を深めることで、コミュニケーションを格段にスムーズ化することができます。
聞き上手を磨く5つの方法
では次に、「聞き上手のテクニックを磨く具体的な方法」を紹介いたします。
これは「話を聞くための心構え」ができた後に行うことであり、物理的なトレーニングに当るものです。
ですから、この方法を繰り返し実践することで、あなたの利き手としてのレベルはどんどん上がっていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
その① 話す割合は「相手7割、自分3割」
まず大前提のお話ですが、相手との話す量のバランスは、聞き役にとってかなり重要となります。
いくら聞き上手だからといって、話が盛り上がった途端に相手の話を遮って話してしまうと、全てが台無しになってしまいます。
聞き役として徹する際は、
「相手7割自分3割」
相手があまり喋るタイプでない場合でも
「相手6割、自分4割」
を必ず守るようにしましょう。
「ちょっとしゃべるのを押さえすぎたかな?」くらいが実はちょうど良かったりします。
次に商談の場合ですが、相手の考えや方向性を引き出す必要があるときは、
自分を無にしてひたすら相手の話を聞く
ようにしてください。
うまく相槌を打っていれば、相手は気持ちよくあなたに話を進めてくれるでしょう。
このとき自分の意見をいうタイミングは、「相手の話をしっかり最後まで聞いた後」にすることが鉄則となります。
その② 笑顔で話を聞く
人の話を上手く聞く上で、大きな武器となるのは「笑顔」です。
笑顔は、
「あなたの話に興味があります」
「私はあなたの敵ではないです」
ということをストレートに伝えることができる手段です。
相手と初対面の場合、緊張して顔がこわばることもあるかとは思いますが、要はトレーニング次第です。
相手と話をするとき、「口角を上げながら」をしてみてください。
最初はぎこちない笑顔になるかもしれませんが、それはそれで場の空気が和らいで、相手の警戒心を解くきっかけにすることができます。
緊張を逆手にとって相手の警戒心を解く、これは
比較的カンタンにできるテクニック
の一つとなります。
その③ 的確な褒め言葉を使う
これは相手の心の中に深く入り込み、好印象を得るためのテクニックです。
相手との会話の要所に
「相手を褒める言葉」
を入れ込むこと意識してください。
このときのポイントは、相手の「内面やセンス」に対して褒めるということです。
例えば、
相手の持ち物に対して、
「かっこいいデザインですね」とか「素敵でお高そうですね」
などと褒めるのは違います。
なぜかというと、これはその相手の持ち物を褒めているだけであって、
相手自身を褒めていることにはならない
からです。
で、正しい褒め方としては、
「そちらを選ばれるとは素晴らしいセンスですね」
「シックでお気遣いが感じられるお品ですね」
などと相手の「感性」を褒めることです。
それともうひとつの注意点として、初対面の相手の場合は
「ストレートに容姿は褒めない」
ということです。
初対面の相手は、あなたのことがまだよくわかっていない状態です。
そんな時に
「タレントの○○に似ててカッコイイですね!」
「モデルの○○みたいでスタイルがいいですね!」
などと、取って付けたような「わかりやすい褒め言葉」は、相手が嫌味に感じる可能性が高いです。
冒頭でこのような会話をしてしまうと、あなたがいくら聞き役に徹していても、相手は不信感を抱いて心を閉ざしてしまうでしょう。
その④ 相手に気遣いを見せる
そしてもうひとつ、「相手を気遣う言葉」をさり気なく使うことも重要です。
例えば、
「本日は雨の中、わざわざ弊社にお越しくださり感謝いたします」
「お召し物やお鞄は濡れていませんか?タオルを用意いたしますね」
など、ねぎらいと気遣いの言葉を最初に使うことで、話相手の心にリラックスを与えることができます。
これは商談にも良い効果を発揮する方法で、
「返報性の法則」
つまり、
「相手に何か気遣いをされたら、自分も何か気遣いを返さなければいけない」
という心理状態を作り、ビジネスにも活用できるものです。
また、本格的に話に入る前に相手を気遣うことで「自分の余裕」を感じさせる効果もあります。
ぜひとも実践してみてほしい方法です。
その⑤ 前回の話をさりげなくする
最後はこれ。
何度か会って話をしたことがある相手の場合に有効な方法です。
前回話したときに盛り上がった話題を引き合いに出し、さりげなく入れ込むことで、相手の心をピンポイントでつかむ効果があります。
例えば、
話し相手がペットを飼っていて、溺愛しているという話が前回あったとします。
そして今回話をするときに、
「○○ちゃんはお変わりなく元気ですか?」
などと不意に話を振るのです。
このとき話し相手は、
「私が大好きなベットの名前をちゃんと覚えていてくれた」
「しかも優しく気遣ってもくれた」
と感じます。
そうすると当然、相手はあなたに親近感を深め、円滑にコミュニケーションを取ることができるようになります。
このように、相手と交わした話題のポイントをしっかり押さえておくこと。
つまり、マメさを発揮することも相手の心に近づくための大切なコツです。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
「聞き上手」は「話し上手」以上に、あなたの印象を大きなものにします。
まずは、「良い聞き手になるための心構え」が大切であるとお話しました。
- 相手を大切にしてリスペクトする
- 自らもポジティブになる
- 共感と理解を示す
この3つの要素を意識して相手と接してみてください。
そして次に、「聞き上手を磨くための5つの方法」でしたね。
- 話す割合は「相手7割、自分3割」
- 笑顔で話を聞く
- 的確な褒め言葉を使う
- 相手を気遣いを見せる
- 前回の話をさりげなくする
この5つをトレーニングとして実践してみてください。
優秀な聞き役に必要なことは、
「心から聞く姿勢」
「心から聞く技術」
です。
努力により磨かれた「聞く力」には、あなたの仕事だけではなく、あらゆる面でコミュニケーションをスムーズにして結果を生み出してくれるでしょう。
僕もまだまだ修行中です。
「本物の聞き上手」
を目指して、一緒にがんばっていきましょう!
それでは、今回は以上となります。
山元タカトブでした。