どうも、山元タカトブです!
仕事のお悩み相談室の時間です。
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【質問】礼儀知らず後輩にほとほと困っています。先輩としてどう接すれば良いのでしょうか?
めちゃくちゃ失礼な後輩に困っています。
これは同じ職場で働く後輩Aの話ですが、私に対して失礼極まりない言動を繰り返してきます。
まだそれがジョークの範囲であれば笑いもするのですが、どう考えても常識はずれなことばかりです。
まず先輩である私を呼び捨てにして、会話の中で冗談を言うと「ばっかじゃないの?」と笑えないテンションで言ってきます。
他にも、私が大切にしていたパソコンマウスを勝手に借りて失くし、一言も謝りもせず笑って済ませます。
極めつけは、他の大勢の社員がいる前で「Aって同期の中で一番落ちこぼれだよね〜!」という暴言を吐かれました。
一応断っておきますが、私は同期の中でもそんなに出世が遅い方ではありません。
自分では真ん中よりちょっと上ぐらいだと思っています。
これを聞いて、人によっては「それぐらいで」と思うかもしれません。
ですが、こういうちょっとした事が積み重なると、普段は怒らない私でもキレてしまいそうになります。
そんな中、会社のある飲み会の席で、Aがいつもの調子でおちょくってきたので、「お前いい加減にしろ、二度と俺に喋りかけるな!」とついカッとなって言ってしまいました。
私はもちろん、本気で言ったわけではありません。
その時Aも、笑って気にしなかったので問題は起きませんでした。
ところがこれ以降、A は私に話しかけてこなくなりました。
そして廊下ですれ違うたびに、露骨に鼻で笑ってくるのです。
どう考えても無礼なのは A なのに、いい加減許せません。
もう無視すればよいのでしょうが、同じ部署で仕事があるためそういうわけにもいかず、今後どうやって付き合っていけばいいか悩んでいます。
どうすれば良いでしょうか?
【答え】そんな無礼者は、その特徴をつかんで更生させてやりましょう!
なるほど、どこの職場にも無礼な後輩くんは一定数いるものです。
さらに同じ部署ともなると、そのストレスは大きくなっていくことでしょう。
もし後輩の無礼に我慢できなくなり、あなたが直接指導する状況になったとしたら、覚悟を決めて「先輩の威厳」を示さなければなりません。
そうするためには、無礼な後輩にはどんな特徴があり、どう接していけばいいのかを知らなければなりません。
そこで今回は、「礼儀知らずの後輩への対処法」をご紹介いたします。
それではどうぞ!
無礼な後輩の典型的3大特徴
職場に一人はいる、無礼で生意気な後輩には特徴があります。
先輩の言うことを聞かなかったり、なめた態度で接してきたりと、ホント殴ってやりたくなるぐらいイラッとする存在かもしれませんねw
しかもそういう後輩に限って、仕事を真面目にやらなかったり、適当なことをやって注意されると逆ギレしてきたりします。
自分が持つ仕事だけでも大変なのに、そんな面倒なやつの世話をするのも馬鹿らしくなりますよね。
可愛げのある後輩が仕事でミスをしたならばまだしも、適当にやってミスをして挙句に無礼な態度を取られたりしたら、もはや救いようがありません。
無礼な後輩に対処する時にイライラしないように、まずはどんな特徴があるのかをしっかり把握しておきましょう。
タメ口でしゃべってくる
はい、これは外せない典型的タイプですよね(笑)
無礼な後輩は先輩にも平気でタメ口を使ってきます。
同僚や後輩ならまだしも、「先輩や上司にタメ口を使うダメ社会人」には見ているだけでもヒヤヒヤしてしまいます。
天と地ほどの差がある上司が相手なら、しかたなしげに敬語で話すことはあるかもしれません。
しかし勤務年数が少ししか変わらない先輩後輩関係の場合、大抵は遠慮もなくタメ口を使ってきます。
僕の知っている若い子の中にも、職場の目上の人に対して「○○君、オイっす!」と挨拶するアホがいました。
職場の先輩に「○○君」って、お前の方が先輩か!?
と言ってやりたくなる後輩くんでしたが、案の定その後ほどなくして、むちゃくちゃ怖い上司に大説教を食らっていました。
そんなやり取りがあるだけで周りの空気は悪くなるのですが、当の後輩くんはそれが自分のせいだとは全く気付いていませんでした。
この例のように、敬語をまともに使えなければ仕事にも支障をきたします。
相手が誰でも、話し方を変えずにタメ口ならある意味あっぱれですし、本当に敬語が使えないだけなのでしょう。
しかし、相手によって使い分けるようなズル賢い後輩の場合、
適当な敬語やタメ口を使っている相手=なめている相手
と認識しているはずです。
つまり、自分がもし後輩からそんな対応されているのなら、残念ながらあなたは「後輩からなめられている」ということになってしまいます。
先ほども言ったとおり、もし本当に敬語ができていないなら、顧客を相手にする営業職の場合、当然クレームとなること請け合いである意味面白い状況となります笑
自分はできるというアピールが強い
礼儀を知らない後輩で、高学歴の場合は特にタチが悪い傾向にあります。
そして仕事はできていないのに、学歴の高さだけで先輩上司を馬鹿にすることも多いです。
あなたもよくお分かりのとおり、
会社で求められるのは「勉強のスキル」ではなく「仕事のスキル」
です。
学歴だけでバカみたいに威張っている後輩には、意図的に「難しい仕事」を回して、
一度その鼻をポッキリ折ってやる
と良いでしょう。
仮に多少仕事ができる後輩の場合も同じです。
自分の成果を自分で過大評価して「こいつは俺より下だ」と判断した先輩には、露骨に見下した態度をとってきます。
「いやー、オレ後輩なのに先輩より上になっちゃいましたね!」
などと嫌味を口にしたり、
「分からないことがあったら教えてあげますからね?」
と上からの物言いをしてきたりします。
ハイ、こういう無礼千万な後輩はドツキましょう!
…嘘ですw
まぁこのように、「自分はデキる人間だから、能力が下のやつにはどうしたって構わない」という間違った認識を持っているのです。
とにかくワガママ
会社という組織では、あまり個人的な都合や考えは優遇されません。
会社では決められた「社則」というものがあり、皆その規則に従って仕事をしています。
まあ至って当たり前のことですよね?
ところが無礼な後輩は、そういった決まりごととは関係なしに、ガキンチョのようにあれこれとワガママ言うことが多いです。
例えば、期末の忙しい時期でも「友達と旅行に行くので、もう決定なので!」と周囲の状況を全く気にせず、堂々と休んで遊びを満喫します。
普通なら空気を読んで少し日程をずらしたり、周りに気を使ってある程度自粛するものですが、そうはいきません。
「自分の充実が一番、周りへの支援は二の次」が基本理念の
お子ちゃまサラリーマン
なのです。
ここでひとつ断っておきたいことは、何も会社のために「自己の充実を我慢しろ!」と言ってるのではありません。
社会人たるもの、「繁忙時期などのタイミングでは仕事に従事し、その時期が過ぎてから正当に休みを取った方が気持ちよく休める」ということです。
無礼な後輩には、この基本的社会マナーが欠如している場合が多々あります。
無礼な後輩との接し方
無礼な後輩の特徴はだいたいわかりましたね。
こういう人間の態度にイラついてしまうことはあるでしょうが、そればかりに気を取られていると自分の仕事にも支障が出たりします。
些細なことでミスをしたり、イライラで他の人にも態度が悪くなってしまうこともあります。
ですからできるだけ無礼な後輩とは深く関わらない方が良いのは基本となるでしょう。
その辺の要点は抑えつつ、具体的な対応方法をご紹介します。
一定の距離を保つ
困った後輩と距離が近すぎると逆に冷静さを欠いて、相手が何を考えているのかが分からなくなってしまいます。
この場合、
「できる限り一定の距離を保つこと」
が一番の対処方法となります。
ですがもちろん、同じ部署などでどうしても距離が取れない時もあるでしょう。
そんな時は「仕事に関すること」のみで接点を持つようにします。
仮にあなたをおちょくってきたり、からかったりされても、
「近所の悪ガキが戯れてきているだけ~w」
ぐらいに思っておくと良いでしょう。
変にプライベートの話などをして、なつかれてしまってもただ困るだけです。
たまにですが、扱いづらい後輩をあえて可愛がって「自分に取り込んでしまおう」と考える人がいます。
ですがこの場合、なついたからといってその無礼な態度はますますエスカレートしていくだけです。
相手の態度の善し悪しはともかく、
「先輩と後輩という立場は厳守」
させなければなりません。
注意するときはガツンと叱る
威厳というものは、「ここぞ!」という時に出すから効果的になります。
無礼な後輩相手だからといって常に気張っていては、「この先輩余裕ないなあ、馬鹿にしちゃお!」となられかねません。
後輩の無礼が目に余る時、ここぞという時はハッキリと注意として叱りましょう。
ここでのポイントは
「怒るのではなく叱る」
という点です。
相手がいくらワガママな子供のようでも怒鳴りつけるのではなく、しっかり悟しつけるのです。
「次は気をつけてね♡」では当然ダメで、
「なぜその態度がだめなのか、その態度によりどれだけ迷惑しているのか、そのままでは苦労するぞ」
ということを論理的に伝えます。
無礼な後輩を注意するときは、相手の心に突き刺さるぐらいのインパクトが必要です。
少し可哀想かなぐらいの言葉を冷静に投げかけましょう。
こうされて少しでも改善が見られるようであれば、今後まだ見込みのある後輩です。
この方法でも無礼が止まらないようであれば、
「改善が不可能な後輩」
と判断して良いでしょう。
非常に残念ながら、そういう人間も存在するのです。
アメとムチを駆使する
なめられていたあなたが、しっかりと先輩の威厳を示した後、次の段階としては
「メリハリをつける」
ことが大切です。
あなたの反撃に対して、無礼な後輩が少し大人しくなったとします。
そしてここからどう接するのかが重要ポイントです。
この後仕事を一緒にしていく中で、その後輩がミスしたなどの
「助けが必要になる時」
が来ると思います。
そこであなたの出番です。
今までなめていた先輩が、
自分を叱ったと思っていた矢先、さりげなく助けてくれたとしたら…
あなたが後輩の立場ならどう感じますか?
小さく見ていた先輩が実は、
「威厳を持つだけではなく、自分のような嫌な後輩にも気を配ってくれる人間だった」
と見る目を変えるのではないでしょうか。
これがアメとムチ、名付けて
「後輩育成・大ギャップ作戦」
です。
後輩が至らないところはしっかりと叱ってあげ、良いところがあれば褒めてフォローもする。
このバランスを上手に取ることができれば、後輩はあなたを「頼れる先輩」と見直すでしょう。
そして、無礼で生意気な態度も改める可能性が生まれます。
最後に…
僕が思うに、同じ生意気な後輩にも
「可愛がられる無礼な後輩」と「ただただムカつかせる無礼な後輩」
の二パターンがあります。
無礼さやヤンチャさの中にも、「愛嬌」があるかないかで捉え方が大きく変わってきます。
自分がいたって真面目に生きてきた場合は、無礼な後輩の言動や態度はただただ許せないものになるかもしれないですね。
ですが、自分も若い頃無礼でヤンチャだった場合、後輩の生意気さが可愛く思えることもあります。
周りがどんな風に感じるかによって、そのイメージも大きく変わります。
困った後輩には手間がかかって疲れますが、その人間を良い方向に改善できた時、
あなたの指導スキルがレベルアップ
しているはずです。
生意気な後輩と関わることは、決してデメリットだけとは限りません。
その経験を通して、自分自身の態度や仕事ぶりを見直してみるのも良いことですね。
ということで、今回はここまで。
山元タカトブでした。